セルキーとは?
せるきー
セルキーとは、アイルランドやスコットランドなどケルト系民話に登場する海洋生物で、陸では人間の姿になり、アザラシの毛皮を身に着けると海に戻るという存在です。
セルキー(Selkie / Selchie)は、スコットランド・アイルランド・フェロー諸島・アイスランドなど北大西洋に面した地域のケルト系・北欧系民間伝承に登場する半人半獣の存在です。海中ではアザラシの姿で生き、陸に上がって毛皮を脱ぐと美しい人間の姿に変身するとされます。
セルキーにまつわる伝承の典型的なパターンは以下のとおりです。
- 陸に上がって人間の姿になったセルキーと漁師・農夫などが出会う
- 毛皮を隠されたセルキーは海に戻れなくなり、人間と結婚・生活を共にする
- やがて毛皮を発見したセルキーは子どもや配偶者を置いて海へ去ってしまう
- 残された子どもたちは特別な能力(海との感応、魚を操る力など)を持つとされる
セルキーの伝説は孤独・望郷・自由と束縛のテーマを内包しており、漁業社会において海への畏敬と、海で亡くなった者の魂がアザラシになるという信仰とも結びついていたと考えられています。
現代ではアニメーション映画『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』(2014年・アイルランド)でセルキーを主題とした作品が世界的に高く評価されたほか、小説・音楽など多くの芸術作品にインスピレーションを与え続けています。
使い方・例文
アイルランドの民話集やファンタジー小説では、浜辺でアザラシの毛皮を拾った漁師がセルキーを妻にする話が登場し、自由を求めて海へ帰る切ない結末が語り継がれています。
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