セシル・パウエルとは?
せしるぱうえる
セシル・パウエルとは、写真乾板を使った宇宙線の研究でπ中間子を発見し、1950年にノーベル物理学賞を受賞したイギリスの物理学者です。
セシル・フランク・パウエル(Cecil Frank Powell、1903〜1969年)は、イギリスの実験物理学者で、宇宙線研究の革新的手法を開拓したことで知られています。ケンブリッジ大学で物理学を学び、ブリストル大学で長年にわたり研究を続けました。
パウエルの最大の業績は、写真乾板(フォトグラフィック・エマルション)を使って素粒子の飛跡を記録する手法を精密に発展させたことです。この技術を用いて宇宙線を研究した結果、1947年にπ中間子(パイ中間子)の存在を実験的に確認しました。π中間子は、湯川秀樹が1935年に理論的に予言していた粒子であり、パウエルによる実験的発見は素粒子物理学における重要な一里塚となりました。
この功績により、パウエルは1950年にノーベル物理学賞を受賞しました。写真乾板法は、その後の素粒子研究に広く応用され、多くの新粒子の発見に貢献しました。
また、パウエルは科学者としての社会的責任を強く意識し、核軍縮運動にも積極的に参加しました。パグウォッシュ会議の支持者としても知られており、科学と平和を結びつけた思想家としても記憶されています。
使い方・例文
高校物理の授業で素粒子の歴史を学ぶ際、パウエルによるπ中間子の発見と写真乾板法の話題が取り上げられることがある。
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