セクメトとは?
せくめと
セクメトとは、古代エジプトの神話に登場するライオンの頭を持つ戦争と疫病を司る女神で、破壊と癒しの両面を持ちます。
セクメト(Sekhmet)は古代エジプト神話における戦争・疫病・破壊を司る女神です。名前はエジプト語で「強力なる者」を意味し、ライオンの頭を持つ女性の姿で描かれます。頭頂には太陽円盤を戴くことが多く、赤い衣をまとった勇猛な姿が特徴です。
セクメトはメンフィスを中心に崇拝され、創造神プタハの妻、癒しの神ネフェルテムの母として「メンフィスの三神」を構成しました。戦争の女神として王に勝利をもたらす存在であり、ファラオは戦場でセクメトの力が宿るとされました。
最も有名な神話では、太陽神ラーが人間の反乱に怒り、娘のセクメトを地上に送り込んで人類を滅ぼそうとしました。セクメトは人間の血を飲んで暴走し止まらなくなったため、ラーは赤く染めたビールを血に見せかけて大量に撒き、それを飲んだセクメトを酔わせて暴走を止めたとされます。
興味深いことに、破壊の女神でありながら、セクメトは同時に医術と癒しの女神でもありました。エジプトの医師はセクメトの司祭でもあることが多く、疫病を起こす力を持つ者だけがそれを治す力も持つという考え方が反映されています。
使い方・例文
エジプト神話や古代史を扱う書籍・ゲームで「ライオン頭の女神」「戦争と疫病の女神」として登場するとき、それはセクメトを指しています。
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