ストロマとは?
すとろま
ストロマとは、葉緑体の内部にある液状の基質で、光合成の暗反応(カルビン回路)が行われる場所です。
ストロマ(stroma)とは、植物細胞の葉緑体内部に存在する、半流動性のゲル状基質(マトリックス)のことです。葉緑体はチラコイドと呼ばれる扁平な膜構造(グラナを形成するものもある)が浮かぶ形でストロマの中に存在しており、ストロマ自体はチラコイドの外側の内膜と外膜の間の空間を満たしています。
ストロマでは光合成の第二段階にあたる「暗反応(炭素固定反応)」が行われます。チラコイド膜上で行われる光反応で生成されたATPとNADPHを用いて、気孔から取り込まれた二酸化炭素(CO₂)を有機物(グルコースなど)に変換する「カルビン・ベンソン回路(カルビン回路)」がストロマ内で進行します。
ストロマには多くの酵素タンパク質が含まれており、なかでも「RuBisCO(リブロース-1,5-ビスリン酸カルボキシラーゼ/オキシゲナーゼ)」はCO₂を有機物に固定する中心酵素で、地球上で最も多量に存在するタンパク質のひとつとされています。
また葉緑体はDNAとリボソームを独自に持ち、ストロマ内でタンパク質合成も行います。これは葉緑体がかつて独立したシアノバクテリアであったという「細胞内共生説」を支持する証拠のひとつです。ストロマの組成と酵素活性は光量・温度・CO₂濃度などに応じて調節されており、植物の光合成効率を左右する重要な場所です。
使い方・例文
「光合成の暗反応はストロマで行われる」という記述は理科や生物の教科書に頻繁に登場します。葉緑体の断面図を描く問題でも、チラコイドを囲む基質部分として「ストロマ」とラベルする箇所が出てきます。
この用語をシェア
最終更新: