ストラクチャードファイナンスとは?
すとらくちゃーどふぁいなんす
ストラクチャードファイナンスとは、資産や将来キャッシュフローを裏付けに複雑な仕組みを設計して資金を調達する金融技術の総称です。
ストラクチャードファイナンス(Structured Finance)とは、従来の単純な銀行融資や社債発行とは異なり、特定の資産・債権・将来のキャッシュフローを基盤として、複数の当事者が関与する複雑な仕組みを設計することで資金を調達する金融手法の総称です。日本語では「仕組み金融」とも訳されます。
代表的な手法として、資産を特別目的会社(SPC/SPV)に移転し証券化する「資産担保証券(ABS)」「住宅ローン担保証券(MBS)」「債務担保証券(CDO)」などが挙げられます。これらは原資産から生まれるキャッシュフローをリスク・リターンの異なる複数のトランシェ(分割した層)に分けて投資家に販売します。
ストラクチャードファイナンスの主な特徴は次のとおりです。
- オフバランス化:資産をSPCに移すことで調達企業のバランスシートから切り離せる
- 信用補完:超過担保・保証・劣後化などでシニア証券の信用力を高められる
- リスク分散:分散した多数の資産をプールすることで個別リスクを低減する
- カスタマイズ性:プロジェクトファイナンス・CLO・REITなど多様な応用が可能
一方、2008年の世界金融危機ではサブプライム住宅ローンを組み込んだCDOの複雑さとリスクの不透明性が問題となり、規制強化のきっかけになりました。現在は適切な情報開示とリスク管理のもとで、インフラ・不動産・企業買収など幅広い分野で活用されています。
使い方・例文
不動産会社が保有する賃料収入をSPCに移して証券化し、投資家から資金調達する仕組みが「ストラクチャードファイナンス」の典型例です。金融・経済ニュースで証券化商品やプロジェクトファイナンスを説明する際に使われます。
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