ジュリオ・カルロ・アルガンとは?
じゅりおかるろあるがん
ジュリオ・カルロ・アルガンはイタリアの美術史家・批評家・政治家で、近現代美術の理論的考察と文化財保護政策の両面で20世紀イタリア文化に多大な貢献をしました。
ジュリオ・カルロ・アルガン(Giulio Carlo Argan、1909〜1992年)は、イタリア・トリノ生まれの美術史家・美術批評家であり、政治家でもあります。ローマ大学で美術史を教え、1970年代にはローマ市長も務めた、学術と政治にまたがる稀有な存在でした。
アルガンの学問的業績の核心は、芸術を社会・歴史・思想との関係の中で捉える「機能主義的」な美術史論にあります。バウハウスの思想や近代デザインの理論に深く関与し、ワルター・グロピウスに関する重要な研究を残しました。また、ルネサンス美術、特にブルネッレスキやボッティチェリの研究でも国際的な評価を得ています。
主要な著作には以下のものがあります。
- 「ヴァルター・グロピウス」(バウハウス研究の先駆的著作)
- 「近代美術の歴史」(欧米の美術史教育で広く使われた概説書)
- 「ブルネッレスキ」
- 「ボッティチェリ」
政治面では共産党系の左翼として1976年にローマ市長に就任し、文化財保護と都市環境の改善を推進しました。芸術の社会的・政治的役割を真剣に問い続けた思想家として、現在もイタリア美術史学の巨人として位置づけられています。
使い方・例文
「アルガンの美術史論では、芸術作品は孤立した天才の産物ではなく社会的機能を担う文化現象として読み解かれる」のように、社会的文脈を重視した美術批評の議論で言及されます。
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