ジェトゥリオ・バルガスとは?
じぇとぅりおばるがす
ジェトゥリオ・バルガスとは、20世紀のブラジルを長期にわたって統治した政治家で、独裁的手法と労働者保護政策を併用し「国父」とも呼ばれる複雑な遺産を残した人物です。
ジェトゥリオ・ドルネレス・バルガス(Getúlio Dornelles Vargas、1882〜1954年)は、ブラジルの政治家です。20世紀前半にブラジルを支配した最も影響力ある指導者の一人であり、二度にわたって国家元首を務めました。
1930年の革命でオリガルキー支配(コーヒー農園主主体の寡頭政治)を打倒して政権を握り、1945年まで約15年間、独裁色の強い統治を行いました。とりわけ1937年に始まる「エスタード・ノーヴォ(新国家)」体制は、ファシズム的要素を取り入れた権威主義的な統治として知られています。
バルガス政権の主要な特徴は以下の通りです。
- 労働法の制定と最低賃金の導入:労働者保護の礎を作り「労働者の父」と呼ばれる
- 国有製鉄所・石油公社ペトロブラスの設立など国家主導の工業化推進
- 第二次世界大戦では連合国側に立ちつつ、当初は中立を維持
- 1950年に民主的選挙で大統領に返り咲き
二度目の政権では国内外の圧力が高まり、軍や反対勢力との対立が激化。1954年8月、辞任圧力に対して宮殿で自殺するという劇的な最期を遂げました。その遺書は国民感情に深く訴えかけ、バルガスは死後も政治的神話として語り継がれています。
使い方・例文
「バルガスが制定した労働法は現在のブラジル労働法の基礎となっており、好悪は別として20世紀最大のブラジルの政治家として歴史の授業に必ず登場する」のように、ブラジルの近代史を語る上で欠かせない人物として引用されます。
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