サン・テルモ要塞とは?
さんてるもようさい
サン・テルモ要塞とは、イタリア・ナポリの丘の上に建つ中世〜近世の軍事要塞で、ナポリ湾と旧市街を見渡す戦略的拠点として長く機能した歴史的建造物です。
サン・テルモ要塞(Castel Sant'Elmo)は、イタリア・ナポリのヴォメロの丘に位置する星形要塞です。ナポリ市街の最も高い場所の一つにあり、市内とナポリ湾、ヴェスヴィオ火山を一望できる眺望でも知られています。
この地には14世紀のアンジュー朝時代からすでに塔が存在しましたが、16世紀にスペイン支配下でペドロ・デ・トレドによる大規模改修が行われ、現在見られる六角星形(六稜星形)の要塞形態が完成しました。星形要塞は大砲による攻撃に対して死角を減らすための軍事設計上の工夫で、ルネサンス期の築城術を体現した形態です。
近世においてはナポリ王国をめぐるさまざまな政治的争乱・革命の際に重要な役割を果たしました。ナポレオン期にはナポリ共和国樹立(1799年)をめぐる動乱の舞台ともなっています。その後は軍の施設や刑務所として使われた時代もありました。
現在は市立博物館・展示施設として一般公開されており、内部では現代美術の展示や歴史的展示が行われています。ナポリの世界遺産「ナポリ歴史地区」の景観を構成する重要な要素の一つでもあります。
使い方・例文
ナポリを訪れた旅行者は、ヴォメロの丘に立つサン・テルモ要塞の展望台からナポリ湾全体とヴェスヴィオ火山を眺めるために登ることが多く、絶景スポットとして有名です。
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