ゴードン将軍とは?
ごーどんしょうぐん
ゴードン将軍とは、19世紀イギリスの軍人チャールズ・ジョージ・ゴードンのことで、中国での太平天国の乱平定やスーダン総督としての活躍で知られ、ハルツームで戦死した英国の英雄です。
チャールズ・ジョージ・ゴードン(Charles George Gordon、1833〜1885年)は、ヴィクトリア朝時代のイギリス陸軍将軍であり、「中国のゴードン」「ゴードン・パシャ」など複数の異名を持つ帝国主義時代の伝説的英雄です。その生涯は中国・スーダンなど世界各地の紛争の最前線で送られました。
ゴードンはクリミア戦争(1854〜56年)にも参加しましたが、名声を確立したのは中国でのことです。1860年代、清朝を支援する常勝軍(英中混成軍)を指揮して太平天国の乱の鎮圧に貢献し、この功績で「常勝将軍」と称えられました。帰国後は慈善事業にも熱心に取り組み、宗教的信念の篤い人物としても知られていました。
1877年にはエジプトのケディーヴ(総督)の要請でスーダン総督に就任し、奴隷貿易の廃絶など現地改革に努めました。1884年、マフディー教徒(イスラム復古運動の戦士)がスーダン各地を制圧する中、英国政府はゴードンをハルツームからの撤退・住民保護のために再派遣します。しかしゴードンは撤退を拒否し、ハルツームで籠城を続けました。1885年1月、救援部隊が到着するわずか2日前にハルツームは陥落し、ゴードンは戦死しました。
彼の死はイギリス国内で大きな衝撃と怒りを呼び、グラッドストン首相への批判が高まりました。ゴードン将軍の生涯は、帝国主義と個人の英雄像・宗教的信念が複雑に絡み合う19世紀英国の一断面を象徴しています。
使い方・例文
ヴィクトリア朝の帝国主義を論じる歴史書や、スーダン・エジプト史の文脈で「ゴードンの死」は象徴的な出来事として取り上げられます。映画や小説でも度々題材にされてきた人物です。
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