本文へスキップ

ゴットフリート・フォン・シュトラースブルクとは?

ごっとふりーとふぉんしゅとらーすぶるく

ゴットフリートフォン・シュトラースブルクとは、13世紀初頭のドイツの宮廷詩人で、中世ドイツ文学の最高傑作のひとつ『トリスタン』を著した人物です。

ゴットフリートフォン・シュトラースブルク(Gottfried von Straßburg、生没年不詳、13世紀初頭に活躍)は、中高ドイツ文学を代表する宮廷叙事詩人で、未完の大作『トリスタン』(Tristan)によって後世に名を残しています。彼自身の生涯についてはほとんど記録がなく、ストラスブール(当時のシュトラースブルク)の市民層出身と推定されています。

主著『トリスタン』は、ケルト起源のトリスタンとイゾルデの悲恋伝説をフランス語の先行テキスト(トマ・ダングルテールのトリスタン)を基に、卓越した文学的洗練と哲学的深みで再創造した作品です。愛の魔薬によって引き起こされる運命的な愛と、貞節・忠義・神への信仰という社会的規範との葛藤が詩的に描かれ、中世文学における愛の哲学の到達点とみなされています。

作品は詩人の死(または未完のまま中断)により結末を持ちませんが、現存する約1万9千行の詩節は、ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハの『パルツィファル』と並ぶ中高ドイツ語文学の双璧として位置づけられています。ゴットフリートはヴォルフラムとは異なり、平易で音楽的な文体と詩的イメージの精緻さで知られており、文体上の好みが二分する形でドイツ中世文学の二大潮流を形成しました。

後にリヒャルト・ワーグナーがオペラ『トリスタンとイゾルデ』(1865年)の原作の一つとして参照したことで、現代においても広く知られています。

使い方・例文

「ゴットフリート・フォン・シュトラースブルクの『トリスタン』は、ワーグナーのオペラ『トリスタンとイゾルデ』の源泉のひとつとして、中世文学ファンに親しまれています。」

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語