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コンヴェンショナリズムとは?

こんゔぇんしょなりずむ

コンヴェンショナリズムとは、科学の法則や理論は自然の真理ではなく人間の取り決め(慣習)に過ぎないと主張する科学哲学の立場です。

コンヴェンショナリズム(conventionalism)は、「慣習主義」とも訳され、科学的理論・法則・定義は客観的な自然の反映ではなく、研究者集団が便宜的に採用した規約(convention)であるという科学哲学上の立場です。19世紀末から20世紀初頭にフランス数学者・哲学者アンリ・ポアンカレが数学・物理学の基礎に関して展開したことで広く知られるようになりました。

ポアンカレはユークリッド幾何学と非ユークリッド幾何学のどちらが「真に正しい」かを問うのは無意味であり、どちらを採用するかは経験ではなく便宜によると論じました。同様に、物理学の基本法則(たとえばニュートンの運動法則)も、それ自体は真偽を問えない規約であり、経験によって反証されるのではなく、必要に応じて補助仮説で守られると主張しました。

コンヴェンショナリズムの主な論点は次のとおりです。

  • 理論の選択は経験的事実だけでは決まらず、単純性・有用性・整合性などの基準が働く
  • 科学的定義(「力とは質量×加速度である」など)は記述ではなく規約である
  • クワインの「全体論」もコンヴェンショナリズムの流れを汲む

科学的実在論と対立する立場として、科学哲学の議論において重要な役割を担っており、理論変革・パラダイム論とも深く関わっています。

使い方・例文

「コンヴェンショナリズムの観点からは、メートルの定義や温度目盛りの設定は自然の事実ではなく、人間社会が定めた規約とみなされる。」

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