コプト人とは?
こぷとじん
コプト人とは、エジプトを中心に暮らすキリスト教徒の民族集団で、古代エジプト人の直系とされる中東最大級のキリスト教少数派です。
コプト人(Copts)は、主にエジプトに居住するキリスト教徒の集団で、コプト正教会を中心とした信仰共同体を形成しています。「コプト」という語はギリシャ語の「アイギュプトス(エジプト)」に由来し、アラブ人のイスラーム征服(7世紀)以前からエジプトに暮らしてきた古代エジプト人の子孫とされています。
コプト人の歴史は古く、伝承では使徒マルコが1世紀にエジプトにキリスト教を伝えたとされています。コプト正教会は独自の神学(単性論)を持ち、カルケドン公会議(451年)での教義対立から東方教会と袂を分かちました。
コプト文化の特徴として以下が挙げられます。
- コプト語:古代エジプト語の末裔で、現在は典礼言語としてのみ使用される
- コプト暦:独自の暦法を持ち、今もコプト正教会の典礼に用いられる
- 修道制の起源:3〜4世紀にエジプトでキリスト教修道制が発祥したとされる
現在のエジプトではムスリムが人口の約9割を占め、コプト人は人口の約1割(約1000万人前後)とされますが、正確な統計は諸説あります。歴史的に差別や迫害を受けることもあり、コプト人の権利と保護は中東の宗教的少数派問題の文脈で国際的に注目されています。
使い方・例文
エジプトのカイロにあるコプト地区(マスル・アル=カディーマ)には古代のコプト教会が残り、宗教史・観光の文脈でコプト人の文化に触れることができます。
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