本文へスキップ

コギトとは?

こぎと

コギトとは、デカルトが提唱した「我思う、ゆえに我あり」という哲学の根本命題で、すべての知識の出発点とされる原理です。

コギト(Cogito)とは、ルネ・デカルトが17世紀に著した『方法序説』および『省察』において提示した哲学命題「Cogito, ergo sum(コギト・エルゴ・スム=我思う、ゆえに我あり)」を指します。

デカルトは感覚・記憶・外部世界など、あらゆる事柄を疑い尽くす「方法的懐疑」を徹底しましたが、「疑っている自分が存在すること」だけは疑いようがないという結論に達しました。疑うという行為そのものが「思考する主体」の存在を証明するというこの洞察が、コギトの核心です。

コギトが重要な理由は次の点にあります。

  • 絶対的に確実な知識の基盤を初めて言語化した
  • 自己意識・主観性を哲学の出発点に据えた近代哲学の転換点となった
  • 物心二元論(精神と物体の区別)を導く論拠となった
  • 後の観念論・現象学・分析哲学など多様な潮流に影響を与えた

コギトに対しては「思考があるからといって連続的な『自我』が存在するとは限らない」というヒュームやカントからの批判も寄せられており、現代の哲学・認知科学でも議論が続く重要な概念です。

使い方・例文

哲学の授業や入門書で「コギト」という語が登場するのは、近代哲学の起点を説明する文脈がほとんどです。たとえば「デカルトはコギトを根拠に自己存在の確実性を主張した」のように用いられます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語