コイサン人とは?
こいさんじん
コイサン人とは、南部アフリカに暮らすコイコイ人とサン人(ブッシュマン)の総称で、人類最古の系統の一つとされる人々です。
コイサン人(Khoisan)とは、南部アフリカに古くから居住するコイコイ人(Khoikhoi)とサン人(San)の二つのグループを総称した呼び名です。南アフリカ・ナミビア・ボツワナ・ジンバブウェなどに分布しており、現在の総人口は数十万人規模とされています。
コイサン人は遺伝学的研究において、現生人類の中で最も早く他の集団から分岐した系統の一つであることが明らかになっています。アフリカ大陸南部に数万年以上にわたって居住してきた、人類史上極めて古い民族グループです。
コイサン語族という独自の言語群を持ち、その最大の特徴は「クリック音(吸着音)」と呼ばれる独特の子音です。舌や歯・口蓋などを使って生み出す打音が言語の音素として組み込まれており、世界でも極めて珍しい音韻体系を持ちます。
両グループの主な違いと共通点は以下の通りです。
- サン人:伝統的に狩猟採集を主とし、岩絵(ロックアート)などの芸術文化でも知られる
- コイコイ人:牧畜を主とし、ヨーロッパ人入植後に「ホッテントット」と呼ばれた(現在は侮蔑語とされる)
- 両者とも小柄な体格と黄褐色の肌を持つ傾向がある
- ヨーロッパ人の入植と土地収奪により生活基盤を奪われた歴史を持つ
現代においては土地権や文化保護が大きな課題であり、近年では各国政府や国際機関による先住民権利の認定が進んでいます。人類の起源と多様性を考える上で、コイサン人の存在は学術的にも非常に重要です。
使い方・例文
人類の遺伝的系統を研究する授業で、コイサン人が現生人類の中で最も古い分岐系統の一つであると紹介された。
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