グランドエフェクトとは?
ぐらんどえふぇくと
グランドエフェクトとは、車体の底面と路面の間を流れる空気の速度差を利用してダウンフォース(下向きの力)を生み出すレーシングカーの空力技術です。
グランドエフェクト(Ground Effect)とは、車体底面と路面の間の狭い空間に空気を高速で流し込むことで、ベルヌーイの定理に基づく低圧領域を生成して車体を路面に引きつけるダウンフォースを得る技術です。翼の揚力と逆方向に働かせる「逆翼」の原理を地面近くで応用したものとも言えます。
F1(フォーミュラ・ワン)では1970年代後半にロータスがウイングカーを実用化し、グランドエフェクトを本格的に活用しました。車体底面をトンネル状に整形し、側面をサイドスカートで密閉することで大量のダウンフォースを発生させ、コーナリング速度を劇的に向上させました。しかし高速走行中にスカートが浮いたり底面の気流が乱れたりすると急激にダウンフォースを失う「スナップ」が起きるため、重大事故につながるリスクがあり、1983年のF1ではフラットボトム規制により禁止されました。
その後も時代ごとにルール改定が繰り返されてきましたが、2022年のF1では「ゼロポッドコンセプト」「ベンチュリートンネル」の復活により、グランドエフェクトを主体とした空力設計が再び解禁されました。現代の技術・素材・シミュレーション能力によって安全性を高めながら高いダウンフォースを実現しています。
グランドエフェクトはF1だけでなくインディカーやル・マン系プロトタイプカーにも応用されており、レーシングカーの空力設計における最重要概念のひとつです。
使い方・例文
コーナーリング中にF1マシンが驚くほどの速度を維持できるのは、ウイングだけでなくこのグランドエフェクトによる強大なダウンフォースが底面から発生しているためです。
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