グラドゥス・アド・パルナッスムとは?
ぐらどぅすあどぱるなっすむ
グラドゥス・アド・パルナッスムとは、1725年にヨハン・ヨーゼフ・フックスが著した対位法の教則本で、西洋音楽理論教育の礎となった歴史的名著です。
「グラドゥス・アド・パルナッスム」(Gradus ad Parnassum、ラテン語で「パルナッソス山への階段」の意)は、オーストリアの音楽理論家ヨハン・ヨーゼフ・フックス(Johann Joseph Fux、1660〜1741)が1725年にウィーンで出版した対位法の教則本です。パルナッソスはギリシャ神話で芸術の神が宿る山であり、タイトルは「音楽の高みへと至る段階」を意味します。
この書は師弟対話形式で書かれており、カントゥス・フィルムスを基にした5種類の対位法(第1種〜第5種)を段階的に学ぶ体系が示されています。
- 第1種:全音符対全音符(1対1)
- 第2種:2分音符対全音符(2対1)
- 第3種:4分音符対全音符(4対1)
- 第4種:シンコペーション対位法
- 第5種:花式対位法(上記を組み合わせた自由な対位法)
この体系はその後の西洋音楽理論教育の標準となり、ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェン・シューベルトらが参照・学習したと伝えられています。現代の音楽大学でも対位法学習の出発点として参照される古典的テキストです。同名の練習曲集(ピアノ用)がクレメンティによっても書かれており、混同されることがあります。
使い方・例文
音楽大学の対位法の授業では、フックスの「グラドゥス・アド・パルナッスム」の体系にならい、第1種から順に課題をこなしていく学習法が今日も用いられています。
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