クワキウトル族とは?
くわきうとるぞく
クワキウトル族とは、カナダ・ブリティッシュコロンビア州の太平洋岸に暮らす先住民族で、ポトラッチの習慣や精巧な彫刻文化で知られる集団です。
クワキウトル族(クワクワカワクゥ族とも呼ばれる)は、カナダ・ブリティッシュコロンビア州北部のバンクーバー島北端周辺および本土沿岸部に居住する先住民族です。自称は「クワクワカワクゥ」(Kwakwaka'wakw)であり、「クワクワラ語を話す人々」を意味します。
この民族が世界的に有名となった理由の一つは、ポトラッチと呼ばれる儀礼的な贈与・宴会の慣行です。族長や有力者が財産を大量に分配・消費することで、社会的地位と名誉を示すこの慣習は、文化人類学の重要な研究対象となりました。マルセル・モースやルース・ベネディクトといった著名な学者が、この習慣を分析した著作を残しています。
文化的特徴としては次のようなものが挙げられます。
- 精巧なトーテムポールや仮面彫刻に代表される豊かな造形芸術
- クマやシャチなどの動物を氏族の守護霊とするアニミズム的世界観
- 冬の儀礼シーズンに行われる「ハマーツァ(食人精霊の踊り)」などの祭礼
- 太平洋の豊富な漁業資源(サケなど)を基盤とした定住生活
19世紀以降、カナダ政府によってポトラッチが禁止される時代もありましたが、現在は文化の復興が進み、伝統的な祭礼や言語の保存活動が活発に行われています。
使い方・例文
文化人類学の授業や書籍で贈与と互酬性の典型例として取り上げられるほか、博物館の北米先住民コレクションでクワキウトル族の仮面やトーテムポールが展示されている場面でこの名称が登場します。
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