クロード・ベルナールとは?
くろーど・べるなーる
クロード・ベルナールとは、19世紀フランスの生理学者で、実験医学の方法論を確立し「内部環境」の概念によって生理学を科学として体系化した人物です。
クロード・ベルナール(Claude Bernard、1813〜1878年)は、フランスの生理学者・医師で、近代生理学および実験医学の父とも称されます。パリで医学を学んだ後、フランソワ・マジャンディの助手として実験生理学の基礎を身につけ、後に独自の研究を展開しました。
ベルナールの主要な業績は多岐にわたります。
- 肝臓によるグリコーゲン合成と血糖調節の発見:肝臓が糖を合成・蓄積する器官であることを実験的に示し、血糖の恒常性維持機構を解明しました。
- 膵液の消化機能の解明:膵臓が脂肪・タンパク質・糖の消化に不可欠な液を分泌することを発見しました。
- クラーレの作用機序の解明:南米先住民の矢毒クラーレが神経筋接合部を遮断して筋弛緩を起こすことを証明しました。
理論的な面では、「内部環境(ミリュー・アンテリュール)」という概念を提唱したことが特に重要です。生体は外部環境の変化にかかわらず、血液や体液(内部環境)の組成を一定に保つことで機能を維持すると主張しました。これは後のウォルター・キャノンによる「ホメオスタシス(恒常性)」概念の先駆けとなりました。
著書『実験医学序説』(1865年)は科学的な医学研究の方法論を体系的にまとめたものとして、現在も医学・生物学の古典として参照されます。
使い方・例文
「ベルナールが提唱した内部環境の概念は、現代生理学の根幹を成すホメオスタシス理論へとつながっています」というように、生理学や医学史の授業・書籍で引用されます。
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