クロロ酢酸とは?
くろろさくさん
クロロ酢酸は酢酸の水素原子を塩素に置き換えた化合物で、除草剤や医薬品合成の原料として広く使われます。
クロロ酢酸(英: chloroacetic acid)は、酢酸(CH₃COOH)のメチル基に含まれる水素原子1個を塩素原子に置き換えた構造を持つカルボン酸の一種です。化学式はClCH₂COOHで表されます。
常温では白色から淡黄色の固体で、水や多くの有機溶媒に溶けやすい性質があります。酢酸よりもはるかに強い酸性を示し、皮膚や粘膜を強く腐食するため、取り扱いには十分な注意が必要な危険物質です。吸入や皮膚接触により重篤な健康被害を起こす可能性があります。
工業的には農薬(特に除草剤)の原料として重要で、カルボキシメチルセルロース(CMC)の製造にも使われます。また、医薬品・染料・界面活性剤の合成中間体としても幅広く利用されています。実験室では有機合成の試薬として、カルボキシメチル基を導入するアルキル化剤として活用されます。
環境中での分解性は比較的高いとされますが、毒性が強いため廃液処理や排出管理が厳しく規制されています。
使い方・例文
除草剤の有効成分を合成する工場でクロロ酢酸が原料として使われます。有機化学の実験では、アミノ酸誘導体の合成にこの試薬が用いられることがあります。
この用語をシェア
最終更新: