クロムイエローとは?
くろむいえろー
クロムイエローとは、クロム酸鉛を主成分とする鮮やかな黄色の無機顔料で、絵画や工業塗料に広く使われてきた色材です。
クロムイエロー(英: chrome yellow)は、クロム酸鉛(PbCrO₄)を主成分とする無機顔料の総称です。鮮やかな黄色から橙黄色まで、組成の違いによってさまざまな色調のものがあります。1797年にフランスの化学者ボークランがクロムを発見した後、19世紀初頭から顔料として工業的に製造されるようになりました。
クロムイエローは発色力が高く、隠蔽力(下地を覆う力)に優れているため、油絵具・水彩絵具・印刷インク・工業用塗料など幅広い分野で利用されました。特に印象派の画家たちが愛用した顔料としても知られており、ゴッホの「ひまわり」シリーズにも用いられたとされています。
しかし、クロムイエローには重大な問題があります。
- 鉛とクロムという2種類の有害重金属を含む
- 光や熱で変色・褐変しやすい
- 環境・健康への影響から現代の製品では使用が制限される傾向にある
現在は毒性の低い有機黄色顔料やビスマスバナデート系顔料に置き換えられることが多くなっています。ただし美術史・絵画修復・顔料学の分野では重要な研究対象として取り上げられ続けており、古典絵画の変色メカニズムの解明にも関わっています。
使い方・例文
美術館でゴッホの絵画を修復・保存する際、クロムイエローの経年変色のメカニズムを科学的に分析することが不可欠な作業となっています。
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