本文へスキップ

クロポトキンとは?

くろぽときん

クロポトキンはロシア出身のアナキスト思想家・地理学者で、相互扶助論を提唱し近代アナキズムの理論的基盤を築いた人物です。

ピョートル・アレクセーエヴィチ・クロポトキン(Pyotr Alexeyevich Kropotkin、1842〜1921年)はロシアの思想家・革命家・地理学者で、アナルコ・コミュニズム(無政府共産主義)の代表的理論家です。

モスクワの貴族家庭に生まれたクロポトキンは、士官学校卒業後シベリアで地理調査に従事し、自然科学の視点から社会を考察する土台を築きました。後に社会主義・アナキズム運動に関わったとしてロシアで投獄されますが脱獄し、西欧に亡命してアナキズムの普及に尽力しました。

彼の代表作「相互扶助論」(1902年)は、ダーウィンの進化論を批判的に継承し、自然界でも人間社会でも競争よりも「相互扶助(互いに助け合う行動)」こそが種の繁栄と文明発展の主要因であると論じたものです。当時優勢だった「社会ダーウィニズム(弱肉強食)」に対する鋭い反論として注目を集めました。

クロポトキンのアナキズム思想は国家権力・資本主義・宗教権力をすべて否定し、自発的な協働・連帯による自由な共同体の実現を目指すものでした。その思想は20世紀初頭の労働運動や日本のアナキズム運動(大杉栄ら)にも大きな影響を与えました。

使い方・例文

アナキズムや進化論の社会的応用を学ぶ場面で、「クロポトキンは相互扶助論において競争ではなく協力こそ社会進化の原動力だと主張した」と取り上げられます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語