ギルバート・ライルとは?
ぎるばーとらいる
ギルバート・ライルは、20世紀イギリスの分析哲学者で、心身問題における「機械の中の幽霊」という批判で知られる日常言語哲学の重要人物です。
ギルバート・ライル(Gilbert Ryle、1900〜1976)はイギリスの哲学者で、20世紀の分析哲学・日常言語哲学を代表する思想家の一人です。オックスフォード大学で長年教鞭をとり、哲学雑誌『マインド(Mind)』の編集長も務めました。
ライルの最も有名な業績は、1949年の著書『心の概念(The Concept of Mind)』です。この本でライルは、デカルト以来の心身二元論を鋭く批判しました。デカルト的な立場では、身体という物理的機械の内部に精神(魂)が宿っているとされますが、ライルはこれを「機械の中の幽霊(Ghost in the Machine)」というフレーズで揶揄し、そのような考え方は根本的な「カテゴリー・ミステイク(範疇誤謬)」であると論じました。
カテゴリー・ミステイクとは、異なる論理的カテゴリーに属するものを同一のカテゴリーとして扱う誤りです。たとえば、大学のキャンパスを見学した人が「建物・図書館・運動場は分かったが、大学はどこにあるのか」と問うような誤りがこれに当たります。
また、ライルは「知ること(knowing that)」と「できること(knowing how)」を区別した概念でも知られます。命題的知識と実践的知識を混同せずに論じることの重要性を示したこの区別は、認知科学や教育学にも影響を与えました。
日常言語の分析を通じて哲学的問題を解消しようとするオックスフォード哲学の方法論を形成した一人として、ライルは今日もよく参照されます。
使い方・例文
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