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カール11世とは?

かーるじゅういっせい

カール11世はスウェーデン大国時代の王で、強力な「削減政策」により貴族の権力を抑え絶対王政を確立した君主です。

カール11世(Karl XI、1655〜1697年)は、スウェーデン王国の国王(在位1660〜1697年)で、スウェーデンが北欧・バルト海地域の大国として最盛期を迎えた時代を生きた君主です。父はカール10世グスタフで、わずか4歳で即位したため、成人するまでは摂政が政務を担いました。

カール11世の治世の転換点となったのは1675〜1679年のスコーネ戦争(デンマークオランダ・ブランデンブルクとの戦争)です。この戦争で軍事指揮官として才能を発揮し、親政を確立しました。戦争終結後、カール11世は根本的な国家改革に取り組みました。

最も重要な政策は「削減(Reduktion)」と呼ばれる土地回収政策です。これは、過去の王が貴族に下賜した王領地を国家に取り戻す政策で、以下の効果をもたらしました。

  • 国家財政の大幅な改善と軍事力の強化
  • 貴族の経済的基盤の縮小と王権への従属化
  • 常備軍(アローニング制度)の整備・維持
  • 王の絶対的権威の法的確立(1693年の議会決議)

カール11世の改革はスウェーデン絶対王政の完成を意味し、その遺産は息子カール12世の時代まで続きました。行政や軍制の近代化を進めた点でも評価されており、スウェーデン史における「官僚制国家」の形成者として位置づけられています。

使い方・例文

「カール11世の削減政策は貴族の力を大幅に削ぎ、スウェーデンに強力な絶対王政をもたらした手本として、ヨーロッパ近世史の講義で取り上げられます」というように使われます。

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