カブキ音楽とは?
かぶきおんがく
カブキ音楽とは、歌舞伎の上演において演技・情景・感情を支える声楽・器楽・効果音の総称です。
カブキ音楽(歌舞伎音楽)とは、歌舞伎の舞台で用いられるあらゆる音楽・音響の総称です。歌舞伎は「歌(音楽)・舞(舞踊)・伎(演技)」の三要素が融合した総合芸術であり、音楽はその根幹を成す重要な構成要素です。
歌舞伎音楽は主に以下の要素から構成されます。
- 長唄(ながうた):三味線を伴奏に用いる歌い物で、舞踊劇などで広く用いられます。旋律が流麗で、江戸歌舞伎を代表する音楽様式です
- 義太夫節(ぎだゆうぶし):豊竹若太夫(竹本義太夫)が大成した語り物で、人形浄瑠璃から移入された演目で使用されます。太棹三味線の重厚な音色が特徴です
- 常磐津節・清元節・富本節:それぞれ独自の三味線音楽流派で、演目や演出によって使い分けられます
- 下座音楽(げざおんがく):舞台下手の黒御簾(くろみす)の中から演奏される効果音・情景音楽の総称です。打楽器・笛・三味線を組み合わせ、波音・風・虫の声などの自然音や心理的効果を表現します
これらの音楽様式は演目のジャンル(時代物・世話物・所作事)によって選択・組み合わされます。観客はセリフと音楽の一体となった演出から情感を受け取るよう洗練されており、歌舞伎音楽は日本の伝統音楽の中でも特に多様な語彙を持つ分野です。ユネスコ無形文化遺産に登録された歌舞伎の価値を支える重要な技芸として、現在も継承されています。
使い方・例文
荒事の演目で役者がにらみを効かせる場面では、下座音楽の大太鼓と笛が「ドドン」と鳴り響いて緊張感を高めるなど、音楽が演技と一体となって観客の感情を引き込みます。
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