カノンとは?
かのん
カノンとは、同じ旋律を複数の声部が時間差で追いかけながら演奏する対位法的な音楽形式で、追いかけっこのような構造が特徴です。
カノン(Canon)は、ひとつの旋律(主題)を複数の声部が一定の時間差・音程差をおいて繰り返しながら重なり合う対位法的な音楽の形式・技法です。「追いかけ」とも呼ばれ、先行する声部を後続の声部が「追いかける」ように同じ旋律を奏でます。
カノンの基本的な構造は以下の通りです。
- 先行声部(アンテチェデント)が旋律を開始する
- 一定時間後、後続声部(コンセクエント)が同じ旋律を始める
- これが2声部・3声部・4声部と重なり、和声的な響きを生む
カノンにはいくつかの種類があります。
- 単純カノン——同音・同リズムで繰り返す最も基本的な形
- 反行カノン——旋律を上下逆(反行形)にして追いかける
- 逆行カノン(クラブ・カノン)——旋律を逆順にして演奏する
- 無限カノン(輪唱)——声部が循環して終わりなく続く形式
「カノン」として広く知られる作品にパッヘルベルの「カノン ニ長調」があり、3声部の弦楽と通奏低音のための作品として世界的に有名です。バッハの「音楽の捧げ物」にも精巧なカノンが多数収められています。現代音楽でも輪唱(ラウンド)という形でカノンは親しまれています。
使い方・例文
「学校の合唱でよく歌われる『かえるの合唱』は、声部が時間差で同じ旋律を追いかける輪唱(カノン)の一例です。」音楽理論の教科書や楽曲解説で広く登場します。
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