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オリエンタリスムとは?

おりえんたりすむ

オリエンタリスムとは、西洋が中東・アジア・北アフリカなどの「東洋」を描写・表象する際の様式や視点を指し、文化的権力構造を批判的に論じる概念でもあります。

オリエンタリスム(Orientalism)には、芸術様式としての側面と、批評的・政治的概念としての側面の二つがあります。

芸術的なオリエンタリスムとして、19世紀ヨーロッパ画家や作家が中東・北アフリカインドなど「東洋」の風俗・景観・人物を題材にした作品群が挙げられます。フランスのウジェーヌ・ドラクロワ、イギリスのジョン・フレデリック・ルイスなどが代表的な画家で、鮮やかな色彩と異国情緒あふれる描写が特徴です。当時は植民地遠征に伴う渡航が可能になり、多くの芸術家が現地に赴いて制作しました。

一方、1978年にパレスチナ系アメリカ人の文化批評家エドワード・サイードが著書『オリエンタリズム』で展開した概念は、より批判的な意味を持ちます。彼は、西洋が「東洋」をステレオタイプ化・他者化・劣位化することで植民地支配を正当化する言説体系を指摘しました。

  • 「東洋は神秘的・感情的・後進的」という固定観念の形成
  • 西洋の優位性と東洋の従属性を強化する知的枠組み
  • 文学・絵画・政治言説にわたる広範な表象の問題

現代では文化研究・ポストコロニアル批評の重要概念として広く引用され、表象の権力構造を問い直す議論の礎となっています。

使い方・例文

19世紀のフランス絵画に描かれたハーレムの女性像などは、オリエンタリスムの典型例として現代の美術批評で繰り返し検討される題材になっています。

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