オタワ条約とは?
おたわじょうやく
オタワ条約とは、対人地雷の使用・生産・備蓄・移譲を全面禁止した1997年採択の国際条約です。
オタワ条約(正式名称:対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約)は、1997年12月にカナダのオタワで署名が開始されたことからこの名で呼ばれる国際条約です。1999年3月に発効し、対人地雷を包括的に禁止した初めての多国間条約として画期的な意義を持ちます。
条約の主な義務は以下の通りです。
- 対人地雷の使用・生産・備蓄・移譲の全面禁止
- 保有する対人地雷を一定期間内に廃棄すること
- 自国領域内の地雷原を清掃・除去すること
- 地雷被害者への支援を行うこと
この条約が生まれた背景には、冷戦後に多くの地域で残存した対人地雷が、紛争終結後も民間人(特に子ども)を傷つけ続けたという人道的危機があります。国際赤十字委員会(ICRC)や地雷廃絶国際キャンペーン(ICBL)などのNGOが各国政府に働きかけ、交渉を主導したカナダのロイド・アクスワーシー外相の名とともに、市民社会主導の条約形成の成功例として語られます。ICBLとその共同設立者はこの功績によりノーベル平和賞を受賞しました。
一方、アメリカ・中国・ロシアなど軍事大国の多くが未加盟のため、実効性に限界があるとの批判もあります。日本は1998年に批准しており、締約国として地雷除去支援や被害者救済に取り組んでいます。
使い方・例文
「オタワ条約の締約国は対人地雷の保有が禁じられているため、該当国の軍は代替の防衛手段を整備する必要がある」のように、軍縮・国際人道法の文脈で登場します。
この用語をシェア
最終更新: