オウムガイ類とは?
おうむがいるい
オウムガイ類とは、古生代から現在まで生き続ける頭足類の一群で、外殻をもつ「生きた化石」として知られる軟体動物です。
オウムガイ類は、軟体動物門頭足綱に属する生物のグループです。タコやイカと同じ頭足類でありながら、外殻をもつという点で大きく異なります。現生種はオウムガイ科のオウムガイ属とアリオナウトゥス属のみで、かつての多様性と比べると現在の生存種は非常に限られています。
オウムガイの殻は美しい対数螺旋状(平面螺旋)の構造をしており、内部は隔壁によって複数の気室に分かれています。生物は最前方の居住室に身体を収め、気室内の空気と液体の量を調節することで浮力をコントロールします。この浮力調節の仕組みは近代の潜水艦設計にも影響を与えたとされています。
オウムガイ類は古生代カンブリア紀(約5億年前)に起源をもち、特に古生代から中生代にかけては多様な種が海洋に繁栄しました。アンモナイト類はオウムガイ類と近縁ですが、白亜紀末の大絶滅で全滅しています。オウムガイ類はその絶滅を生き延びたことから「生きた化石」と称されます。
現在の生息地は西太平洋・インド洋の深海斜面で、夜間に浅い場所に移動して餌を探します。捕食・繁殖・成長とも非常にゆっくりで、成熟まで数年かかります。
使い方・例文
自然史博物館や水族館でオウムガイの殻の断面標本を見ると、幾何学的に美しい気室の構造が観察でき、古代から変わらない生命の形に驚かされます。
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