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エルンスト・ブロッホとは?

えるんすとぶろっほ

エルンスト・ブロッホはドイツ哲学者で、「希望の哲学」を体系化し、ユートピア的思考と未来への期待を哲学の中心に据えた20世紀を代表するマルクス主義思想家です。

エルンスト・ブロッホ(Ernst Bloch、1885〜1977年)はドイツルートヴィヒスハーフェン生まれの哲学者で、ユートピア希望の哲学で広く知られています。ユダヤ系の家庭に育ち、若くしてジンメルやルカーチと交流し、独自の哲学的立場を形成しました。

ブロッホの代表作は、三巻からなる大著『希望の原理』(Das Prinzip Hoffnung、1954〜59年)です。この書物でブロッホは、人間の意識の根底には「まだ意識されていないもの(Noch-Nicht-Bewusstes)」への志向があり、それが夢・空想・ユートピアとして現れると論じました。

  • 昼の夢(Tagtraum)は抑圧された欲望ではなく未来への前向きな展望
  • 芸術・宗教・神話のなかにユートピアの「余剰(Überschuss)」が宿る
  • マルクス主義は希望の哲学として再解釈できる
  • 「温かい流れ」と「冷たい流れ」のマルクス主義を区別

ナチス政権期にアメリカへ亡命し、戦後は東ドイツのライプツィヒ大学で教授を務めましたが、ハンガリー動乱後の政治的締め付けに反発し西ドイツに残留、テュービンゲン大学で活動を続けました。彼の思想は神学・文学理論・政治哲学に影響を与え、ユルゲン・モルトマンらの「希望の神学」にも大きな刺激を与えました。

使い方・例文

「現状への批判だけでなく、より良い未来を展望する思想」を議論する文脈で、ブロッホの「希望の原理」がしばしば引き合いに出されます。

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