エラーバジェットとは?
えらーばじぇっと
エラーバジェットとは、SRE(サイトリライアビリティエンジニアリング)において、サービスが許容できる障害・ダウンタイムの上限を数値化した概念です。
エラーバジェット(Error Budget)とは、Googleが提唱したSRE(Site Reliability Engineering:サイト信頼性エンジニアリング)の中核的な概念で、サービスのSLO(サービスレベル目標)に基づいて「どの程度まで障害や停止を許容できるか」を定量的に示した予算(バジェット)のことです。
たとえば、あるサービスのSLOが「可用性99.9%」と定められている場合、1ヶ月(約720時間)のうち許容できるダウンタイムは約43分です。この43分が「エラーバジェット」です。障害や計画メンテナンスによってこの時間を消費するほど、バジェットは減っていきます。
エラーバジェットの活用方法は以下のとおりです。
- 開発速度と安定性のバランス調整:バジェットに余裕がある時期は新機能のリリースを積極的に行い、バジェット消耗時はリリースを抑制してシステムの安定化を優先する
- チーム間の合意形成:開発チームと運用チームが信頼性に関する共通の指標をもつことで対立を減らす
- インシデント対応の優先度判断:バジェット残量に応じてインシデントの緊急度を判断できる
エラーバジェットの考え方は、「完璧なゼロダウンタイム」を目指すのではなく、リスクと開発速度のトレードオフを明示化する点で画期的です。現代のクラウドサービスやプラットフォーム運営において広く採用されているアプローチです。
使い方・例文
月間可用性99.9%を目標とするサービスでは、1ヶ月あたり約43分のエラーバジェットがあり、この枠内であれば障害対応やデプロイによる停止が許容されます。
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