エピジェネティクスとは?
えぴじぇねてぃくす
エピジェネティクスとは、DNA塩基配列を変えずに遺伝子の働きを制御する仕組みを研究する生命科学の分野です。
エピジェネティクスとは、DNAの塩基配列そのものを変えることなく、遺伝子の発現(オン・オフや強弱)を制御する仕組みを研究する生命科学の分野です。「エピ」はギリシャ語で「上に」を意味し、遺伝子(genetics)の「上」に乗る制御機構という意味合いを持ちます。
主なエピジェネティックな仕組みとしては次のものが知られています。
- DNAメチル化:DNAの特定の塩基にメチル基が付加され、遺伝子が不活性化される
- ヒストン修飾:DNAが巻き付くタンパク質(ヒストン)の化学修飾により、遺伝子のアクセスしやすさが変わる
- ノンコーディングRNA:タンパク質をコードしないRNAが遺伝子発現を調節する
エピジェネティックな変化は、食事・ストレス・環境汚染物質・運動など後天的な要因によっても生じることがわかっています。さらに一部の変化は次世代に引き継がれる可能性(世代間継承)が報告されており、進化や疾患研究においても注目されています。
がん・精神疾患・生活習慣病などとエピジェネティクスの関連が研究されており、エピジェネティックな変化を標的にした薬剤(エピジェネティック薬)の開発も進んでいます。遺伝子配列だけでは説明できない生命現象の謎を解く鍵として、現代生物学・医学において非常に重要な研究領域です。
使い方・例文
一卵性双生児でも生活習慣の違いによってエピジェネティックなパターンが異なり、疾患リスクに差が生じることがある。
この用語をシェア
最終更新: