エタンとは?
えたん
炭素原子2個と水素原子6個からなる最も単純な炭化水素の一つで、天然ガスの主要成分として広く存在する無色無臭の気体です。
エタンとは、分子式C₂H₆で表される飽和炭化水素(アルカン)の一種です。炭素原子2個が単結合で結びついた構造を持ち、メタンに次いで分子が小さいアルカンです。常温・常圧では無色無臭の気体であり、空気より重く、水にはほとんど溶けません。
天然ガスの成分として数パーセント含まれており、石油の採掘に伴って産出されるガスにも含まれています。メタンと比較して沸点はやや高く(約マイナス89度)、液化プロパンガスとは異なり単独での家庭用燃料としての利用は一般的ではありません。
エタンの最も重要な用途は、エチレン(エテン)の製造原料です。高温での熱分解(スチームクラッキング)によってエチレンが生成され、これはポリエチレンなどのプラスチック合成に欠かせない化学原料となっています。また、エタンはフロン代替冷媒としての研究も行われています。燃焼するとエネルギーを放出するため燃料としての利用も可能ですが、メタン主体の天然ガスと混合された形で用いられることが一般的です。化学的には比較的反応性が低く、ハロゲン化などの置換反応が主な化学的変換となります。
使い方・例文
エタンは石油化学プラントで高温分解されてエチレンに変換され、そのエチレンがポリエチレン製品の原料として使われます。天然ガスの組成を示す資料にも「エタン数パーセント含有」といった形で登場します。
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