エイモス・トベルスキーとは?
えいもすとばすきー
エイモス・トベルスキーは、人間の意思決定の非合理性を科学的に解明し、行動経済学の礎を築いたイスラエルの心理学者です。
エイモス・トベルスキー(Amos Tversky、1937〜1996年)は、イスラエルのハイファ出身の認知心理学者・行動経済学者です。長年にわたりダニエル・カーネマンと共同研究を行い、人間の判断と意思決定に関する革命的な理論を打ち立てました。
二人が提唱したプロスペクト理論(Prospect Theory)は、従来の経済学が前提としていた「合理的経済人」モデルを根本から覆しました。主な発見は次の通りです。
- 損失回避性:同じ金額の利得と損失では、損失の方が心理的インパクトが約2倍大きい
- 参照点依存:評価は絶対値でなく、現状からの変化量(参照点との比較)で行われる
- 確率の歪み:人は低確率を過大評価し、高確率を過小評価する傾向がある
また、トベルスキーはカーネマンとともにヒューリスティクスとバイアスの研究でも知られます。「代表性ヒューリスティク」「利用可能性ヒューリスティク」「係留と調整」などの認知的偏りが、日常的な判断にいかに大きな誤りをもたらすかを実験で次々と示しました。
トベルスキーは1996年に惜しくも逝去したため、ノーベル賞を受賞することはありませんでしたが、共同研究者カーネマンは2002年にノーベル経済学賞を受賞し、授賞スピーチでトベルスキーの貢献を強調しました。
使い方・例文
保険の購入行動や投資判断の心理的メカニズムを説明する際、「損失回避」「プロスペクト理論」としてトベルスキーの研究成果が引用されます。
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