本文へスキップ

ウィリアム・パーリーとは?

うぃりあむぱーりー

ウィリアム・パーリーとは、18〜19世紀イギリスの神学者・哲学者で、「時計職人の比喩」を用いて神の存在を論証したことで知られる人物です。

ウィリアム・パーリー(William Paley、1743〜1805年)は、イギリスの神学者・哲学者・聖職者です。自然神学(natural theology)の分野で大きな影響を与えた人物として知られており代表作『自然神学(Natural Theology)』(1802年)は19世紀の思想界に広く読まれました。

パーリーの最も有名な議論は「時計職人の比喩(Watchmaker Analogy)」です。野原で時計を拾えばそれを誰かが設計・製作したと考えるように、複雑な構造を持つ生物や自然界もまた、知性ある創造者(神)によって設計されたはずだという論理です。これは「設計論証(Argument from Design)」とも呼ばれ、神の存在を理性的に論証しようとする試みです。

この議論はチャールズ・ダーウィンの進化論が登場するまで、生物の複雑さを説明する有力な枠組みとして広く受け入れられていました。ダーウィン自身も若いころパーリーの著作に親しんでいたと記しています。

現代では、リチャード・ドーキンスらが著書『盲目の時計職人』においてパーリーの比喩を批判的に論じており、自然選択による進化の観点から「設計なき複雑さ」を説明しています。パーリーの議論はいまも科学と宗教をめぐる哲学的議論の出発点として引用され続けています。

使い方・例文

「ウィリアム・パーリーの時計職人の比喩は、知的設計論(インテリジェント・デザイン)の先駆けとして哲学・神学の授業でたびたび取り上げられます」のように登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語