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インプリカチャーとは?

いんぷりかちゃー

インプリカチャーとは、発話の言葉どおりの意味とは別に、文脈や会話のルールから間接的に伝わる含意のことです。

インプリカチャー(Implicature)とは、言語哲学者・言語学者のポール・グライスが提唱した概念で、発話の字義的な意味(言語的意味)とは別に、会話の文脈や社会的な約束事から聞き手が推論によって読み取る間接的な意味・含意を指します。

グライスは、私たちの会話が「協調の原理(Cooperative Principle)」に従っており、その下に「量・質・関係・様式」という4つの格率(マクシム)があると論じました。話し手がこれらの格率をわずかに逸脱したとき、聞き手はその逸脱に意味があると解釈し、言葉の裏にある意図を推論します。この推論によって生まれる含意がインプリカチャーです。

インプリカチャーには大きく2種類あります。

  • 会話的インプリカチャー:会話の文脈に依存し、取り消し可能な含意(「塩を取ってもらえますか」が塩を渡す行為を求める等)
  • 慣習的インプリカチャー:語そのものが持つ慣習的な含意(「しかし」が前後の対立を示す等)

日本語の婉曲表現や「察する」文化との関連でも注目される概念で、語用論(プラグマティクス)の中心的テーマのひとつです。コミュニケーション研究・AI自然言語処理・外国語教育など広い分野に応用されています。

使い方・例文

「もうすぐバスが来るよ」という発話が「早く準備しなさい」という意味で理解されるとき、その間接的な伝達内容がインプリカチャーの典型例です。

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