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イマヌエル・ウォーラーステインとは?

いまにゅえるうぉーらーすていん

イマヌエル・ウォーラーステインは、世界を「中核・半周辺・周辺」の構造で捉える世界システム論を提唱したアメリカの社会学者です。

イマヌエル・ウォーラーステイン(Immanuel Wallerstein、1930〜2019年)は、アメリカ社会学者・歴史家で、国際的な経済格差と権力構造を分析する「世界システム論(World-Systems Theory)」の創始者として知られています。イェール大学を拠点に研究を続け、ブローデルらのアナール学派の影響も受けました。

世界システム論の核心は、資本主義を個々の国家単位ではなく「世界システム」という大きな分析単位で捉えることにあります。世界は以下の三層に分類されます。

  • 中核(コア):技術・資本集約型の産業を持ち、付加価値の高い製品を輸出する先進国群。
  • 周辺(ペリフェリー):原材料・低賃金労働を供給する発展途上国群。
  • 半周辺(セミペリフェリー):中核と周辺の中間的な位置に置かれ、両者との関係によって規定される国々。

この構造は歴史的に形成された搾取関係であり、周辺国が自力で「発展」することを構造的に困難にしていると彼は主張しました。主著は全4巻にわたる『近代世界システム』で、16世紀以降の資本主義の歴史的展開を詳細に追っています。

ウォーラーステインはまた、既存の社会科学の分野区分(社会学・経済学・政治学・歴史学)そのものを批判し、「ユニディシプリナリティ(学際的統合)」を訴えました。彼の理論は南北問題・植民地主義・グローバリゼーション批判の理論的基盤として今なお参照されています。

使い方・例文

「ウォーラーステインの世界システム論は、なぜ途上国が貿易自由化の恩恵を受けにくいかを構造的に説明するために援用される」のように、国際関係論や開発論の授業で登場します。

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