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アンゼルム・キーファーとは?

あんぜるむきーふぁー

アンゼルム・キーファーは、ナチズムや神話・歴史を重厚な素材で描くドイツの現代美術家であり、戦後ドイツの「過去との対峙」を美術に昇華させた第一人者です。

アンゼルム・キーファー(Anselm Kiefer)は、1945年生まれのドイツの現代美術家です。ドナウエッシンゲン出身で、法律を学んだ後に美術に転向し、ヨーゼフ・ボイスに師事しました。現在フランスを拠点に活動しています。

キーファーの作品は、そのスケールと素材の重さにおいて他の追随を許さない独自性を持っています。鉛・わら・砂・焦げた木材・鉛製の飛行機などを絵画やインスタレーションに組み込み、重厚な物質性を帯びた表現を生み出します。テーマはドイツの歴史——特にナチズムとホロコーストの記憶——、ユダヤ神秘主義(カバラ)、ワーグナーやニーチェなどのドイツ精神史、北欧神話など広大な領域に及びます。

主な特徴と評価のポイントは次のとおりです。

  • 巨大な画面サイズと廃墟的な美学
  • タブー視されていたナチズムへの直接的言及(当初は論争的だった)
  • 素材そのものが意味を持つ「マテリアリティ」の追求
  • カバラや錬金術などの神秘思想との対話

当初ドイツ国内では過去を蒸し返す存在として論争を巻き起こしましたが、次第に「記憶と責任」を芸術で担う重要な作家として国際的に高く評価されるようになり、主要な美術館やビエンナーレで大規模個展が開催されています。

使い方・例文

ニューヨーク近代美術館(MoMA)や東京の大型現代美術展などで、天井にまで届く巨大な廃墟絵画として展示されるキーファーの作品は、観る者に圧倒的な存在感を与えます。

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