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アンコール朝とは?

あんこーるちょう

アンコール朝とは、9〜15世紀カンボジアを中心に栄えたクメール人の王朝で、世界遺産アンコール・ワットをはじめとする巨大石造建築を遺した東南アジアの大帝国です。

アンコール朝(またはクメール帝国)は、802年から1431年にかけインドシナ半島を支配したクメール人の王朝です。802年にジャヤーヴァルマン2世が「転輪聖王」として即位し、現在カンボジア北部を中心に国家を樹立したことが始まりとされています。

アンコール朝の最大の特徴は、王権とヒンドゥー教・仏教が融合した「デーヴァラージャ(神王)」思想に基づく統治体制です。王は神の化身とみなされ、その権威を示すために巨大な寺院建築が次々と造営されました。農業生産を支える高度な水利システム(バライと呼ばれる人工貯水池)も整備され、数十万人規模の都市が形成されたと考えられています。

帝国の最盛期は12世紀初頭で、スールヤヴァルマン2世が建立したアンコール・ワットはその象徴です。また12世紀末のジャヤーヴァルマン7世は仏教を積極的に保護し、アンコール・トムや多数の病院・宿場を建設しました。最盛期には現在のタイ・ラオス・ベトナム南部にまで版図を広げました。

しかし13〜14世紀にかけてタイ系のアユタヤ王国が台頭し、1431年に首都アンコールが陥落したことで王朝は事実上終焉を迎えました。現代のカンボジアはアンコール朝の文化的・民族的後継として、アンコール・ワットを国旗にも掲げています。

使い方・例文

「アンコール朝が残したアンコール・ワットは、世界最大級の宗教建築として現在もカンボジア最大の観光地となっています」のように東南アジア史の文脈で語られます。

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