転輪聖王とは?
てんりんじょうおう
転輪聖王とは、仏教における理想的な世界の支配者で、武力によらず正義の法によって世界を統治するとされる王のことです。
転輪聖王(てんりんじょうおう、サンスクリット語:チャクラヴァルティン)とは、仏教の世界観における理想的な君主像で、「法の車輪を転じる王」を意味します。武力で征服するのではなく、正法(ダルマ)によって世界を統一し、平和と繁栄をもたらすとされます。
転輪聖王が生まれる際には三十二相と呼ばれる身体的特徴が現れるとされており、これは仏陀(ブッダ)と共通するものです。仏典では、転輪聖王として生まれうる霊魂が仏陀として誕生することもあるとされ、両者は密接に関連付けられています。
転輪聖王には支配する範囲によって四種類があるとされます。
- 金輪聖王:四大洲全体を治める最高の王
- 銀輪聖王:三洲を治める王
- 銅輪聖王:二洲を治める王
- 鉄輪聖王:一洲を治める王
歴史的にはインドのアショーカ王が転輪聖王の理想に最も近い存在として語られ、仏法に基づく統治を実践した王として仏教史上に名を残しています。日本でも古代の天皇が転輪聖王になぞらえて称えられることがありました。
使い方・例文
仏教の倫理や王権思想を解説するテキストや、アショーカ王の伝記などで転輪聖王の概念が登場します。
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