アデナウアーとは?
あでなうあー
アデナウアーとは、戦後西ドイツの初代首相を務め、同国の民主主義再建と西側諸国への統合を主導した政治家です。
コンラート・アデナウアー(1876〜1967年)は、ドイツの政治家であり、第二次世界大戦後に設立された西ドイツ(ドイツ連邦共和国)の初代連邦首相として1949年から1963年まで在任しました。戦前はケルン市長を長く務めましたが、ナチス政権下では職を追われ、終戦後に再び政界に復帰しました。
首相就任後、アデナウアーはキリスト教民主同盟(CDU)を率い、「西側統合」と「経済の奇跡」と呼ばれる復興政策を推進しました。NATO加盟や欧州石炭鉄鋼共同体(ECSCのちのEECの前身)への参加を通じて西側同盟に西ドイツを位置づけ、国際社会への復帰を果たしました。
また、フランスとの和解を重視し、1963年にはシャルル・ド・ゴールとともにエリゼ条約を締結して独仏友好の礎を築きました。これはヨーロッパ統合の精神的基盤ともなりました。国内経済では社会的市場経済体制のもと急速な復興が実現し、西ドイツは短期間で主要先進国の地位を回復しました。
アデナウアーの政治スタイルは強いリーダーシップと現実主義的な外交で知られ、「老いた翁(Der Alte)」と呼ばれながらも87歳まで首相職にあり続けました。戦後ドイツ民主主義の礎を作った人物として、今日でもドイツ近現代史における最重要人物の一人に数えられています。
使い方・例文
「アデナウアーの西側統合路線は、現在のEUの原点ともいえる政策だった」のように、戦後ヨーロッパの政治史や国際関係を論じる文脈で登場します。
この用語をシェア
最終更新: