アッティラとは?
あってぃら
アッティラとは、5世紀に西ユーラシアを席巻したフン族の王で、「神の鞭」とも呼ばれた恐怖の征服者です。
アッティラ(在位:434〜453年頃)は、フン族を率いてヨーロッパに大きな衝撃をもたらした王です。中央アジアの遊牧民族フン族は、4世紀末にヨーロッパへ進出しゲルマン諸族を西方へ押しやり、ローマ帝国の崩壊を間接的に促した民族として知られています。
アッティラは叔父のルーア王の死後、兄ブレダと共同で王位を継ぎ、その後単独の王となりました。東ローマ帝国(ビザンティン帝国)から多額の貢納金を取り立て、パンノニア(現在のハンガリー周辺)を本拠地としてドナウ川からライン川にまたがる広大な地域を支配しました。
アッティラの軍事的特徴と足跡は以下のとおりです。
- 騎馬戦術——フン族の機動力の高い騎馬部隊でローマ軍を翻弄した
- 東ローマへの侵攻——何度もバルカン半島を荒らし、コンスタンティノープルに迫った
- カタラウヌムの戦い(451年)——西ローマとゴート族の連合軍と激突し引き分けた
- イタリア侵攻——北イタリアを席巻したが、ローマ市への進軍は回避した
アッティラは453年に急死し(婚礼の翌朝に血を吐いて倒れたとされる)、彼の死後フン族の大帝国は急速に瓦解しました。西ローマ帝国の崩壊(476年)へと続く歴史の流れにおいて、アッティラの存在は重要な転換点の一つとされています。
使い方・例文
ヨーロッパ中世史や古代末期を学ぶ際にアッティラの名は頻繁に登場します。「神の鞭」という異名は、激しい破壊力を持つ人物を比喩的に表す表現としても使われることがあります。
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