アチェ族とは?
あちぇぞく
アチェ族とは、パラグアイの密林に暮らす南米の先住民族で、20世紀後半まで外界とほぼ接触のない生活を送っていた狩猟採集民です。
アチェ族(Aché)は、パラグアイ東部の亜熱帯森林地帯に居住する先住民族で、グアヤキ(Guayakí)とも呼ばれます。数百名程度の小規模な集団で、20世紀後半まで定住せずに森の中を移動しながら狩猟採集生活を営んでいたことで人類学的に注目されてきました。
アチェ語はトゥピ・グアラニー語族に属しますが、周辺諸族とは異なる系統の方言を持ちます。かつては文字を持たず、歌・口承・儀礼によって知識と歴史を伝えてきました。
伝統的な生活様式には以下のような特徴があります。
- 弓矢を使ったペッカリー・テナガザル・アルマジロなどの狩猟
- ヤシの実・根茎・幼虫(タンパク源)などの採集
- 固定的な住居を持たず、バンドと呼ばれる小集団で移動
- 分かち合い(シェアリング)を基本とした平等主義的社会組織
1970年代にパラグアイ政府と非政府組織による接触・定住化政策が進み、多くのアチェが保留地に定住しました。この過程では土地喪失・疾病・暴力による人口減少が記録されており、人類学者・人権活動家から深刻な問題として報告されています。現在は農業や観光関連の活動を行いながら伝統文化の維持を図っています。
使い方・例文
アチェ族の狩猟採集生活は、人類学者キム・ヒルらの長期フィールドワークによって詳細に記録され、人類の進化研究の重要な事例となっています。
この用語をシェア
最終更新: