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アゴーギクとは?

あごーぎく

アゴーギクとは、楽譜に指示されたテンポを微妙に揺らし、表情や感情を豊かに伝える音楽的なテンポの自由な伸縮のことです。

アゴーギク(Agogik)はドイツ語・音楽用語で、楽曲のテンポを演奏中に微細に変化させる表現技法を指します。ギリシャ語で「導くこと」を意味する「agoge」に由来し、音楽学者フーゴー・リーマンが19世紀後半に体系化した概念です。

ダイナミクス(強弱)が音の大きさの変化であるのに対し、アゴーギクはテンポの伸縮を用いて音楽に表情をつけます。楽譜に書かれた「リタルダンド(ritardando)」や「アッチェレランド(accelerando)」のような明示的な指示だけでなく、演奏者が自発的に行う小さなテンポの揺れもアゴーギクに含まれます。

アゴーギクが実際に現れる場面を挙げると次のようになります。

  • フレーズの終わりでわずかにテンポを落として句読点のように区切る
  • クライマックスへ向かって自然にテンポが上がる
  • 歌手やソリストが感情を込めて音符を引き延ばす(テヌート的効果)
  • ルバートとして全体的に自由なテンポで演奏する
アゴーギクは、機械的な正確さには出せない人間的な音楽の呼吸をもたらします。クラシック音楽の演奏解釈では重要な要素とされ、優れた演奏家はアゴーギクを駆使して同じ楽譜から異なる音楽的感動を引き出します。

使い方・例文

ピアノソナタでフレーズの最後の音をほんの少し引き延ばして次のフレーズへの「間」を作るとき、それがアゴーギクの典型的な使い方です。

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