アイタ族とは?
あいたぞく
アイタ族とは、フィリピンのルソン島に暮らす先住民族で、東南アジア最古の住民層のひとつとされるネグリトの系統に属します。
アイタ族(Aeta、またはAgta・Ataとも表記)は、フィリピンのルソン島各地に居住する先住民族で、小柄な体格・暗褐色の肌・縮れた毛髪を特徴とするネグリト系の人々です。ネグリトは東南アジア・太平洋地域に点在する先住民族群で、現代の主要民族よりも古い段階からこの地域に居住していたとされています。
アイタ族は歴史的に山岳・森林地帯を生活圏とし、採集・狩猟・焼畑農業を主な生業としてきました。弓矢や吹き矢の使用に長け、自然環境についての豊富な知識を持つことでも知られています。社会構造は小規模な家族・親族集団を基本とし、自然崇拝・精霊信仰が信仰の柱となっています。
1991年のピナトゥボ火山大噴火は、アイタ族の生活に壊滅的な影響を与えました。ピナトゥボ山周辺はアイタ族の主要な居住地であり、噴火による火砕流・火山灰が故郷の土地を覆い尽くしたため、多くの人々が強制的に避難を余儀なくされました。その後の再定住支援は不十分で、土地権利の喪失・貧困・文化的断絶が深刻な問題となっています。
現代においてはキリスト教への改宗も進んでいますが、伝統的な儀礼や知識を保持しようとする動きも続いており、先住民権利の確立に向けた活動が行われています。
使い方・例文
「ピナトゥボ火山の噴火後、アイタ族の人々が慣れ親しんだ土地を失い、先住民としての権利回復を求めて活動している様子が報道された。」
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