おとろしとは?
おとろし
おとろしとは、神社や仏閣の鳥居・門の上に潜むとされる日本の妖怪で、不信心な者に襲いかかると伝えられています。
おとろしは、日本の古い妖怪譚に登場する存在で、神社や寺院の鳥居・山門の上部に潜み、不浄な心を持つ者や神仏を軽んじる者が通り過ぎる際に頭上から飛び降りて襲うとされています。その姿は長い髪に覆われた獣のような形で描かれることが多く、恐ろしい顔を持つとも伝えられます。
名前の「おとろし」は「おどろおどろしい(恐ろしく薄気味悪い)」という言葉と結びついているとも、あるいは「おとろし(恐ろし)」そのものを体現した名前とも考えられています。江戸時代の妖怪図鑑や百物語の類に記録が見られ、特に鳥山石燕の『画図百鬼夜行』にも収録されています。
おとろしが守護するのは神聖な場所の境界であり、信心深い人には危害を加えないという言い伝えも存在します。これは、神域を守る番人的な性格をこの妖怪が持つことを示しており、単なる恐怖の象徴にとどまらず、宗教的な意味合いも持ちます。
現代では妖怪図鑑や創作作品で取り上げられることがあり、日本独自の「場所を守る妖怪」という概念を象徴する存在として注目されています。
使い方・例文
神社の鳥居をくぐる場面で「おとろしに見られているかもしれない」と語られるように、不信心や不浄を戒める文脈で登場します。
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