花粉症とは?原因・症状・対策をわかりやすく解説
公開 2026年7月13日
花粉症とは
花粉症(かふんしょう)とは、植物の花粉が鼻や目の粘膜に触れることで起こるアレルギー反応の総称です。正式には季節性アレルギー性鼻炎あるいはアレルギー性結膜炎と呼ばれ、毎年特定の季節に症状が繰り返されるのが特徴です。日本ではスギ・ヒノキの花粉シーズンにあたる2〜5月ごろに患者数が急増し、国民の3〜4割が罹患しているとも言われています。
原因と発症のしくみ
花粉症の主な原因植物は、スギ(2〜4月)・ヒノキ(3〜5月)・ブタクサ(8〜10月)・イネ科植物(5〜7月)などです。これらの花粉が体内に侵入すると、免疫システムが花粉を異物と認識し、IgE抗体を産生します。再び花粉が入ってきたとき、この抗体が反応してヒスタミンなどの化学物質が放出され、くしゃみ・鼻水・目のかゆみといったアレルギー症状が引き起こされます。一度感作(アレルギー体質の成立)が起きると、少量の花粉でも強い反応が出やすくなります。
主な症状
- 鼻症状:くしゃみの連発、水様性の鼻水、鼻づまり
- 目の症状:目のかゆみ、充血、涙目、まぶたの腫れ
- その他:のどのかゆみ・違和感、皮膚のかゆみ、倦怠感、集中力の低下
症状の程度には個人差があり、軽症から重症まで幅広くあります。重症例では日常生活や仕事・学業に大きな支障をきたすこともあります。
日常でできる対策
花粉を避けることが最も基本的な対策です。花粉の飛散量が多い日は外出を控えるか、外出時はマスク・眼鏡・帽子を着用しましょう。帰宅後は玄関で衣類をはたき、手洗い・洗顔・うがいを行うことも有効です。室内では空気清浄機を活用し、洗濯物はできるだけ室内干しにすると花粉の持ち込みを減らせます。市販の抗ヒスタミン薬や点鼻薬で症状を和らげることもできますが、自己判断での長期使用は避けましょう。
受診の目安と医療機関での治療
市販薬で改善しない場合、症状が日常生活に支障をきたす場合、または初めて症状が出た場合は、耳鼻咽喉科・アレルギー科・内科などへの受診をお勧めします。医療機関では血液検査でアレルゲンを特定し、処方薬による薬物療法のほか、アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法・皮下注射)など根本的な体質改善を目指す治療も行われています。自己判断せず、医師に相談しながら適切な治療を受けることが大切です。