デフレとは?物価が下がり続ける経済現象をわかりやすく解説
公開 2026年7月21日
この記事は 「デフレとは?」 の解説をくわしく掘り下げたものです。
デフレとは
デフレ(デフレーション)とは、モノやサービスの価格(物価)が全体的に継続して下がり続ける経済現象です。一時的に特定の商品が値下がりすることとは異なり、経済全体の価格水準が長期にわたって低下していく状態を指します。
インフレとの違い
インフレ(インフレーション)は物価が上がり続ける現象で、デフレとは正反対の関係にあります。インフレでは同じお金で買えるものが減っていきますが、デフレでは物価が下がるため、一見するとお金の価値が上がって得をするように思えます。しかし実際には、デフレは経済に深刻な悪影響をもたらすことが多いとされています。
デフレスパイラルの仕組み
デフレが長引くと、デフレスパイラルと呼ばれる悪循環に陥る危険があります。物価が下がると、企業の売上や利益が減少します。すると企業はコスト削減のために従業員の給与を下げたり、人員を削減したりします。収入が減った消費者は支出を控えるようになり、モノが売れなくなります。需要が落ち込むとさらに物価が下がり、また企業収益が悪化する——という負の連鎖がスパイラル(螺旋)状に続いていくのがデフレスパイラルです。
暮らしへの影響
デフレが続くと、消費者にとっては物価が下がること自体はメリットに感じられますが、企業の業績悪化や賃金の低下、雇用の不安定化など、生活全体に悪影響が及びます。また、デフレ下では「今買うよりも待てばもっと安くなる」という心理が働き、消費がさらに落ち込みます。借金の実質的な負担が増える点も見逃せません。物価が下がると同じ金額の借金を返すために必要な実質的な労働量が増えるためです。日本は1990年代後半から2000年代にかけて長期的なデフレを経験し、経済の停滞が続きました。