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NATMとは?

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NATMとは、岩盤や地山の持つ強度を積極的に利用するトンネル掘削工法で、覆工コンクリートに先立ち吹き付けコンクリートとロックボルトで地山を安定させる現代的なトンネル工法です。

NATM(New Austrian Tunnelling Method、ニューオーストリアトンネル工法)は、1960年代にオーストリアで開発されたトンネル掘削工法です。考案者であるラドコビッチとミュラー研究をもとに体系化され、現在では世界中の山岳トンネル工事に広く採用されています。

NATMの基本的な考え方は、地山(掘削前の岩盤・土砂)が本来もっている強度と自立性を最大限に活用することです。従来の工法がトンネル掘削後すぐに重厚な支保工で力を受け止めようとしたのに対し、NATMは地山が変形しながら応力を再分配する性質を利用し、適切なタイミングで薄い支保材を用いて安定させます。

施工の主な手順と使用材料は以下の通りです。

  • 掘削:発破または機械掘削で地山を掘り進める
  • 吹き付けコンクリート(ショットクリート):掘削面に素早くコンクリートを吹き付けて地山の緩みを防ぐ
  • ロックボルト:地山にボルトを打ち込み、岩盤層を一体化させて強度を高める
  • 計測管理:地山の変位を計測しながら支保の仕様を調整するフィードバック施工

NATMは岩盤から軟弱地盤まで幅広い地質条件に適応できる柔軟性があり、断面形状の自由度も高い点が評価されています。日本でも高速道路や新幹線の山岳トンネルに広く採用されており、国内のトンネル技術の基幹工法のひとつです。

使い方・例文

山岳地帯を通る高速道路の建設現場でNATMが採用され、吹き付けコンクリートとロックボルトを組み合わせながら安全に掘り進める光景が見られます。

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