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LORANとは?

ろらん

LORANとは、複数の陸上局が発する電波の到達時間差を利用して船舶や航空機が自己位置を測定する双曲線航法システムです。

LORAN(Long Range Navigation)とは、長距離無線航法システムの略称で、陸上に設置した複数の送信局が発する電波の到達時間差を利用して、船舶や航空機が自己の位置を割り出す方式です。第二次世界大戦中にアメリカで開発され、GPSが普及するまで海上・航空の主要な航法支援システムとして広く使われました。

LORANの基本原理は「双曲線航法」です。2つの送信局から発する電波の到達時間差が一定の場合、受信機の位置はその時間差に対応する双曲線上にあることになります。別のペアの送信局との時間差も組み合わせることで、双曲線の交点として自己位置を特定できます。

代表的なバージョンには次のものがあります。

  • LORAN-A:初期バージョン。精度は数キロメートル程度。
  • LORAN-C:改良型。精度が数百メートル程度に向上し、1970〜90年代に広く普及。
  • eLORAN:デジタル化・精度向上を図った次世代版で、GPS補完システムとしての役割が期待されています。

GPSの普及後、アメリカは2010年にLORAN-Cの運用を終了しましたが、GPS信号が妨害・遮断された場合のバックアップとして、eLORANを再整備する議論が欧米や日本でも続いています。衛星に依存しない陸上基盤の測位システムとして、安全保障上の意義が改めて評価されています。

使い方・例文

GPSが普及する以前、外洋航行中の船が「LORANで現在地を確認する」という場面で使われていました。現在では航法史や電子航法の文脈で登場します。

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