L型擁壁とは?
えるがたようへき
L型擁壁とは、断面がアルファベットのL字形をしたコンクリート製の擁壁で、道路や宅地の造成時に土砂の崩落を防ぐために広く使われる土木構造物です。
L型擁壁(エルがたようへき)は、鉄筋コンクリート製の擁壁(土留め構造物)の一種で、その断面形状がアルファベットの「L」の字に似ていることからこの名称がついています。垂直に立ち上がる「たて壁(縦壁)」と、地盤に水平に敷かれる「底版(フーチング)」から構成されています。
L型擁壁の仕組みは、背面の土の重量を底版に伝え、構造全体の重量と摩擦力によって土圧・転倒・滑動に抵抗するものです。逆T字型擁壁と類似しますが、底版が片側にのみ突き出たL字形であることが特徴です。
主な用途・特徴は以下の通りです。
- 道路の切土・盛土の法面保護や段差処理に使われる
- 宅地造成・駐車場・農地の土留めとして汎用性が高い
- プレキャスト製品(工場製造品)として現場に搬入・設置できるため施工が効率的
- 高さ1〜3m程度の中低高の土留めに適している
プレキャストL型擁壁は規格化されており、現場での型枠組みや養生が不要なため工期短縮・品質安定に優れています。設計時には背圧・地盤支持力・滑動安全率などを計算し、適切なサイズを選定することが重要です。
使い方・例文
住宅の駐車場と道路の間に段差がある場合、その境界に設置されている灰色のコンクリート製土留め壁がL型擁壁です。道路工事や宅地造成の現場でもよく目にする構造物です。
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